あの日見た風景に 縋りつくのは卑怯かな
学園祭学園というバンドをご存じだろうか。
とはいっても僕もヨルナイト×ヨルナイトの水曜アシスタントの青木佑磨さんがボーカルを務めているくらいの知識しかないけれど。
その学園祭学園のナンバーの一つに「嘘」という曲がある。
今の僕にはこの歌の歌詞が胸に刺さりまくるのだ。
※以下は自分の解釈です。あしからず。なお歌詞をすべてここに載せるのはグレーなのでここではしません。
1番の歌詞は、「今最高の幕が下りる」という歌詞から始まる。何かを成し遂げた主人公をきらびやかに描いている。何かが終わり、その何かは主人公にとって本当に誉のようなものであったことが感じ取られる。きっと主人公はその何かに自分の多くを捧げてきたんだろう。
そんな1番の歌詞とは対称的なのが続く2番の歌詞。「今最悪の幕が上がる」から始まる。その何かが終わり、主人公に次にやってきたのはリアルすぎる現実だった。それまで自分の世界が輝いて見えていたはずだったのに、自分は「モブ」のようにしか感じられなくなってしまう。
「あの日見た風景に 縋りつくのは卑怯かな」
「いつかまた会える日まで あなたをこの世に作りたいんだ」
そんな「嘘」は「世界の中心さえ ここにあるように 続く物語」という歌詞で〆られている。
この嘘とは何を指すんだろうか。自分の中にこれだという答えは見つかっていない。おそらく自分がいまでもあると信じたいと縋っていた美しい思い出のことだろうか。何となくそんな気がした。
まだ嘘の世界観を完璧に理解しているとは思えない。それでもこの嘘の世界観が自分に突き刺さる。自分の中にうずまく様々な感情に「嘘」の歌詞がリンクするのだ。そんな人は少なくないはず。
こんな僕にも「あの日見た風景」はある。今でも思い出すし、心がくじけると縋りつきたくなる。これからももっと縋りたくなる場面が多くなるんだろうなぁ。
次の幕開けは「最高の幕開け」になるのか、それとも…