新生活が怖い
新生活が怖い。
なぜ自分で納得したはずだった4月からの仕事がここまで嫌になってるのだろうか。理由は挙げればきりがないけど。
卒論で選んだテーマは「人生における労働」だった。
就活を終えた頃から働くことってどういうことなのかを見つめたいと思うようになった。
本を読んだ。
たった三冊だったけど(参考文献としてもっと読んだけど)、働くことへの考えた方がガラリと変わった。というよりはやっと働くことが何かが分かったような気がした。
内定先から与えられた課題を勉強した。勉強してわかったことがある。これは果たしてぼくが人生の時間を割いてすべき仕事なんだろうかということだった。
入社前研修に行った。人事部の長老は新入社員になる我々にこう言った。君達は我が社の大切な商品だ、と。ああ僕はモノなんだと。もちろん商品が比喩なんてのは馬鹿な僕でもわかる。でもなにか心に引っかかるものがあった。
4月から一人暮らし、寮生活を選んだ。今猛烈に後悔している。ひとりで暮らせる力もないしそれに心が追いついていない。一瞬、一人暮らしをしたいと思ってしまった時期もあった。愚かだった。
こんなこと、大抵の人が見れば笑うんだろう。
別にいい。笑いたければ笑ってくれ。
どうせ笑われるんだったら逃げたって構わないじゃないか。
幸いなことにここまでの境地に立てたのでそこだけは救いがある気はする。